【レビュー】安らぎの宿 美ヶ原高原「王ヶ頭ホテル」に行ってきた

皆さん、こんにちは!山歩き大好きイッシーと申します。

今回、妻「さっちゃん」の誕生日をお祝いするため、標高2034mの美ヶ原高原の山頂に建つ「王ヶ頭ホテル」に1泊してきました。

実は、ここに泊まるの、今年すでに4度目。完全に虜になってしまっています。

「王ヶ頭ホテル」が、私たち夫婦の心を捉えてはなさない、その魅力をご紹介します。

目次

(1)美ヶ原高原の魅力ってどんなとこ

まずは、ホテルの建っている美ヶ原高原について、その魅力をご紹介します。

あの深田久弥が著した「日本百名山」の一つですね。

深田久弥が、その「日本百名山」の中で「全く、桁が外れて広い。・・・南の茶臼山から北の武石峰まで、広濶な山上の草原が、果てしもないように続いている。」というほど雄大な空間です。

美ヶ原高原の四季を見てみましょう。

春は、目に新緑がまぶしいほどに命の息吹を感じます。

新緑の彼方には、残雪の日本アルプスの美しい姿を見ることができます。

6月中旬~7月上旬にかけては、レンゲツツジの群生が見られます。

夏は高原一帯に花が命を謳歌するように咲き誇ります。

8月下旬には、マツムシ草の紫色が一段とその色を鮮やかに増します。

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美ヶ原高原美術館HPから

秋になると、美ヶ原高原の山肌はカラフルな紅葉に染まります。

冬、高原はひっそりとした白銀の世界にかわります。

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王ヶ頭ホテルHPから

(2)ここがすごい‼王ヶ頭ホテル

美ヶ原高原の山頂2034mにある、雲上での特別な時間を満喫できる一軒宿、それが「王ヶ頭ホテル」です。

予約がなかなか取れないホテルとしても知られていますね。

私たちが、このホテルに魅せられたその魅力をご紹介します。

山の上の絶品料理

まず、魅力のひとつめは、料理のクオリティの高さです。

夕食は、食前酒・前菜・小付け・吸い物・冷菜・焼物・台の物・箸休め・洋皿・御食事・デザートのコース料理です。

どの料理も地元信州の新鮮な食材を使い、その味をしっかり活かした料理です。

さっちゃんも「この食材、こういう調理もできるのね!」と、驚きながら味わっていました。

前菜(柿なます・からし稲荷寿司・チーズ豆腐生ハム巻・子持ち鮎の有馬煮・信州サーモンのいとこ巻・しめじ白酢掛け・ローストビーフ・焼芋)

名物の岩魚の塩焼き

朝食も優しい味わいの、地元の味を十分楽しめる料理をいただきました。

そば・お浸し・焼き鮭・だし巻き卵・むぎとろ飯などのメニューでしたが、とても上品な味わいで、朝のひと時を格別なものに変えてくれました。

ホスピタリティー

魅力のふたつめは、ホテルスタッフの方たちの心のこもった対応!

まずは、宿泊1週間ほど前に、ホテルから確認の電話がありますが、「食事のアレルギーを含め、心配事や不明なことはありますか?」と訪ねてくれます。

今回はこの時に、「妻の誕生祝で宿泊する」旨話しておいたら、当日サプライズが待っていました。

また、何度か通ううちに、スタッフの方のほうでも私たちの顔を覚えてくれる方がおり、名前で呼んでくれるようにもなりました。

私たちも従業員の方を「○○さん」と愛称で呼ぶなど、距離の近さを感じます。

宿泊客が何を求めてくるのか、スタッフ一人一人がしっかり理解していると感じます。

そして、極めつけがHAPPY BIRTHDAYとデコレーションされたデザートと記念写真。感動感動です。

イベント

ホテルには多数のイベントが用意されています。

夕方には「ウェルカムドリンク」、夜には「四季のスライド上映会」「星空の観察会」、朝は「王ヶ鼻展望ツアー」が開催されました。

ウェルカムドリンクは、シードル・甘酒・りんごジュースが提供されます。

すべて頂きましたが、どれもおいしかったです。

特にりんごのスパークリングワインは後味のすっきりしたおいしさです。

2回おかわりしてしまいました。

甘酒も周囲の散策後で冷えた体にぴったりの温かさとほんのりした甘さが楽しめました。

星空の観察会 当日は140年に一度と言う、「ほぼ皆既月食」の日。

正面玄関前の展望デッキに、大きな天体望遠鏡を設置して月食や土星を見せてくれました。土星の輪もはっきりと見えました。超感動です。

ミラーレス一眼レフカメラで撮影したものです。月の赤っぽく見える部分が月食部分、左にわずかに映っている点々が「すばる」です。

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大浴場と貸し切り風呂

王ヶ頭ホテルには、男女別の大浴場と3つの貸し切り風呂があります。

大浴場は、内風呂と露天風呂、景色の楽しめる休憩スペースがあります。

王ヶ頭ホテルHPから

特筆は露天風呂(窓全開の半露天的)。解放感がすごい。氷点下の空気が入ってくるので、いくら入っていても決してのぼせません。(私の場合です・・・)

南斜面の崖に面しており、男性露天風呂は1Fにあるため、ときにシカが開け放たれた窓から顔をのぞかせることもあるとか。

貸し切り露天風呂は最上階の4Fにあり、ここも大きな窓が東側に解放されており、風呂に浸かりながらご来光を見ることができますよ。

大浴場も貸し切り風呂も、昼間の清掃時間を除けば、いつでも利用できます。

(3)王ヶ頭ホテルまでのアクセス

マイカーの場合

ホテル周辺は、自然保護区域のためマイカー規制がされていて、ホテル近くまでマイカーで行くことができません。

王ヶ頭ホテルHPから

松本側からは「美ヶ原自然保護センター」、上田側からは「山本小屋ふるさと館」に駐車し、無料送迎バスでホテルへ向かうことになります。

もちろん、両駐車場とも無料ですよ。

また、美ヶ原高原の自然を肌で感じたい方は、駐車場からホテルまで歩くのもおすすめです。

春から夏にかけては、広大な高原にたくさんの牛が放牧され、ここが日本なのか?と思うような景色です。

どちらの駐車場からも30分ほどの距離ですので、散歩がてら歩いてみてください。

おっと、荷物がありましたよね。

ご心配なく、両駐車場とも荷物を預ける場所があり、送迎バスが回収してくれます。

なお、冬季は両駐車場共に利用できなくなるため、松本側の美鈴湖にある駐車場からの送迎になるので注意が必要です。

電車の場合

JR松本駅発着の無料送迎バスの利用になります。この無料送迎バスは、定員予約制です。

詳しくは、ホテルのホームページで確認してください。

(4)まとめ

「王ヶ頭ホテル」は、料理、ホスピタリティ、お風呂、イベントとすべてにおいて質の高いサービスを提供してくれる宿です。

この記事は、おとな目線でのご紹介となりましたが、子ども用のプレイコーナーもあり、小さなお子さんのいるご家族でも間違いなく楽しめる山の宿です。

ぜひ一度利用してみてください。

美ヶ原高原から茶臼山への登山記事はこちら↓