【金時山】金太郎伝説と富士山展望の山

皆さんこんにちは!夫婦ふたりで山歩きを楽しんでいるイッシーと申します。

目次

(1)金時山ってどんな山

  • 神奈川県箱根町と南足柄市、静岡県小山町の境に位置する標高1,212mの山。
  • 金太郎伝説と富士山の展望、コースタイムも3時間前後と手軽に登れるため、箱根の山々の中でも人気がある。
  • 新宿駅や横浜駅から登山口まで高速バスが運行されていて、また小田急電鉄~箱根登山鉄道~箱根登山バスと乗り継いで登山口まで行くこともできる。
  • 麓の公時神社には金太郎がクマと相撲を取った土俵や、マサカリ、登山道には金時宿り石、金時蹴落石など金太郎伝説にまつわる見どころが多い。
  • 登山後は湯の町箱根の温泉に浸かって疲れを癒し、翌日からの活力につなげましょう。

(2)登山ルートの種類

乙女峠コース
距離:往復約6.0km 標高差:約470m 所要時間 登り105分/下り80分

乙女口から乙女峠を経由し、長尾山を越えて山頂へと行くコース。

乙女峠には展望台があり、そこから富士山を真正面に見る事ができます。

金時神社コース
距離:往復約4.6km 標高差:約520m 所要時間 登り110分/下り80分

坂田金時を祀る金時神社からスタートし、金時宿り石の大迫力を楽しめるコース。

ゴロゴロとした石の上を歩き、勾配がある登山道を行くので、少し体力が必要です。

金時登山口コース
距離:往復約4.6km 標高差:約550m 所要時間 登り110分/下り80分

山頂へ続く登山道の中でも、歩きやすく簡単な金時登山口コース。

登山道はしっかりと整備され、道も明瞭です。

金時山の山容を見る事ができる矢倉沢峠を経由して山頂へと行きます。

これらのコースを組み合わせると、様々なコースレイアウトができますよ。

(3)今回紹介する登山ルート

登りは、金時神社コースで山頂を目指します。金太郎のモデルとなった平安時代の武将、坂田金時が祀られている公時神社からスタートし、金時手毬石や金時宿り石を見ながら登ります。

下りは乙女峠コースで稜線を下ります。長尾山の山頂を経て乙女峠へ下り、乙女口バス停を経由して金時神社入口に戻ります。

登山レベル  難易度:初級者向け、日帰り可能、歩行距離:約6.2㎞、歩行時間:約4時間10分(休憩時間含む)

行程例  

金時神社入口(8:00)・・・公時神社分岐(9:10)・・・金時山山頂(9:50~10:50)・・・長尾山(11:25)・・・乙女峠(11:40)・・・乙女口(12:10)・・・金時神社入口(12:25)

※上記はあくまでも私個人の行動を想定しての時刻ですので参考としてください。

装備(10月中旬から11月初旬)

  • 長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具、登山靴、ザック、水筒、タオル、防寒着、帽子、手袋、サングラス、着替え、メモ帳・筆記用具、腕時計、スマホ、カメラ、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、行動食

(4)トイレの場所

金時公園駐車場(エヴァンゲリオン仕様、ファンにはたまりません)、山頂(有料:100円)、金時登山口

(一財)箱根町観光協会公式サイトから

※ルート上の途中にはトイレがないので、出発時と山頂では必ずトイレを済ませましょう。

(5)昼食は何を食べる

  • 山頂には茶屋が2軒あり、「ご飯もの、麺類、汁物、軽食・おつまみ、ドリンク、アルコール」とひととおりのメニューが揃っています。

 特にきのこのみそ汁は、汗をかいた体に浸み込むおいしさ。

食べログから
  • 山頂は岩がごつごつしていますが、平らな場所をみつけて富士山を見ながら山ごはん・山コーヒーを楽しむ人が大勢います。(マナーやルールはしっかり守ってください。)
  • 午前中に下山できれば、仙石原には人気店がたくさんあります。

かま屋ではカニや鶏など全部で5種類の炊きたての釜飯が味わえます。

特筆すべきは、店内に温泉があり別料金で日帰り入浴が楽しめること。温泉は男女ともに内風呂ですが、硫黄の香り漂う大涌谷のにごり湯を、源泉100%かけ流しで楽しめます。

釜飯は出来上がりまでに40分程度かかるので、入浴をする場合は先に注文してから湯浴みするのがおすすめ。

「仙石案内所前」バス停から徒歩6分。

座りやは十割そばと季節の野菜を使った料理が人気の店。

炭火で炙る串焼きとそばがセットの「風こーす」がオススメ。

「仙谷」バス停から徒歩1分。

SOLO PIZ“Z”Aは、森の中に佇むピザハウス。

オーダーごとに生地からのばし、モッツァレラをちりばめイタリア式の窯で焼くピッツァがパリッと香ばしいと人気。

「仙石原小学校前」バス停から徒歩7分。

(6)アクセス

高速バスを利用

  • 新宿から:新宿駅南口のバスタ新宿から小田急ハイウェイバスが運行しています。

 この高速バスは東名高速道路を経由して、乗り換え無しで金時山にアクセスできます。

 乙女口、金時神社入口、金時登山口に停車するので、希望の登山口に近いバス停で下車しましょう。

 小田急ハイウェイバスの料金や時刻表はこちら

  • 羽田空港から:羽田空港からも金時山へアクセスできる京浜急行バスの高速バスが出ています。

 横浜駅を経由するため、横浜近郊の人には、とても便利なアクセス方法です。

 京浜急行バスの料金や時刻表はこちら

小田急線を利用

  • 新宿駅から小田急線を利用して金時山にアクセスする方法を紹介します。

 新宿駅から小田急線と箱根登山鉄道を乗り継ぎ2時間ほどかけて箱根湯本まで行き、湯本から箱根登山バスに乗り換えます。

 また、新宿駅から小田急ロマンスカーを使ってアクセスすれば、1時間40分ほどで箱根湯本まで乗り換え無しでアクセスできます。次に箱根湯本から桃源郷方面行きのバスに乗り、「仙谷案内所前」バス停で降ります。

 この方法だと、週末には1時間に6本ほどのバスが出ていて大変便利です。

クルマを利用

  • 御殿場方面からアクセスする場合:東名高速・御殿場インターで下車し、国道138号線を仙石原方面へ約15分。
  • 小田原方面からアクセスする場合:小田原厚木道路・箱根口から国道1号線を経由し、宮ノ下の温泉街から国道138号線を御殿場方面へ約15分。

駐車場

  • 公時神社参道入口にある金時公園の無料駐車場(約30台:土日は午前中の早い時間に満車になる)、周辺の金時ゴルフ練習所前には有料駐車場(800円/日)もある。

お得なきっぷの紹介

  • 箱根フリーパス

箱根町は富士箱根伊豆国立公園の中央にあり、都心からのアクセスがよい観光・温泉地として知られています。

四季折々の自然の景色は美しく、美術館・博物館、その他レジャー施設、また正月の箱根駅伝をはじめイベント・祭事も多く、1年を通じて楽しめます。

1日目に金時山登山、2日目に箱根観光というように1泊2日で箱根に行くなら、「箱根フリーパス」が、だんぜんお得!電車やバス、ケーブルカーやロープウェイ、芦ノ湖の海賊船までフルに使えて、箱根をラクラク、楽しく堪能できます。

箱根フリーパスの利用可能エリアと料金の詳細はこちら

(7)登山後は温泉でさっぱりしたい

登山の後は、日帰り温泉で汗を流しさっぱりして帰路につきたいですよね。

ここでは、金時山周辺の施設を紹介します。

利用可能時間や料金は各施設のHPで確認してからお出かけください。

「箱根金時荘」

「箱根金時荘」はケーブルカー早雲山駅から徒歩5分の所にある温泉民宿。大涌谷から引いた源泉掛け流しの白い濁り湯が自慢の宿です。

「箱根金時荘」の施設情報

施設名箱根金時荘
住所神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-234
電話番号0460-82-2524
webサイト箱根金時荘 – 強羅の温泉民宿

「リ・カーヴ箱根」

「リ・カーヴ箱根」は、秋に見ごろとなる「すすき草原」で人気の仙石原にあるリゾートホテル。

露天風呂は仙石原の温泉を源泉かけ流し。ホテル自慢の夕食バイキングと合わせたプランも人気です。

「リ・カーヴ箱根」の施設情報

施設名リ・カーブ箱根
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原934-25
電話番号0460-84-5005
webサイト懐石小鉢バイキングと濁り湯で癒しを リ・カーヴ箱根 【公式】

「ホテルグリーンプラザ箱根」

「ホテルグリーンプラザ箱根」では、箱根十七湯のひとつに数えられる仙石原温泉に浸かりながら富士山を眺める絶好のロケーションと良質な自家源泉を存分に堪能できます。

特に女性用露天風呂から望む富士山は箱根随一の絶景です。日帰り温泉とホテルのラウンジランチがセットになったお得なプランも用意されています。

「ホテルグリーンプラザ箱根」の施設情報

施設名ホテルグリーンプラザ箱根
住所神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1244-2
電話番号0460-84-8611
webサイト【箱根・仙石原】日帰り温泉|ホテルグリーンプラザ箱根
  • ご紹介した宿以外にも、多くの宿で日帰り温泉を利用することができます。

箱根十七湯と言われるほど湯量と泉質に富む箱根温泉。

登山やストレスなどの蓄積からくる身体の疲労回復や神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性をはじめ、多くの症状に効果があると言われています。

自分の好みに合った温泉をみつけるのも登山の楽しみのひとつですね。

(8)土産物

  • 公時山まんじゅう
(一財)箱根町観光協会公式サイトから

金時山にちなんで名付けられた仙石原銘菓です。販売しているのは「仙石原案内所前」バス停からすぐの箱根松月堂菓子舗という和菓子店。

ご紹介する公時山まんじゅうは、このお店の看板商品でお昼時には完売しちゃうほどの人気です。登山前に購入しておくか、予約して取っておいてもらうのがいいでしょう。

公時山まんじゅうは、自家製つぶしあん入りの薄皮まんじゅうで、中のつぶしあんが透けて見える程。薄皮には”公時”の焼き印が押してあります。

箱根 松月堂菓子舗はこちら(箱根町観光協会公式サイト)

  • 箱根神社 龍神水

芦ノ湖のほとりに建つ箱根神社に隣接して、九頭龍神社新宮が建てられています。この神社の手水舎の九つの龍の口から吐き出されるのが、箱根神社でいただける「龍神水」です。

こちらの龍神水は箱根の地を潤す源流から引かれており、水脈は芦ノ湖に注ぐものと同一です。

参拝前に身を清めるために使用する他に、容器につめて持ち帰ることも可能です。せっかくなので、龍神様のイラストの入った容器(100円)を購入し汲んで帰りたいですね。

生水なのですぐに飲用するためのものですが、持ち帰って神棚にお供えすると箱根神社と九頭龍神社のご利益を家庭にも満たすことが出来ると言われています。

箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページはこちら

  • 箱根ビール

箱根ビールは、かまぼこの鈴廣が製造しているビールです。

かまぼこの老舗がどうしてビール?と思いますよね。そのわけは「水」なのだそうです。おいしいビール造りには「おいしい水」が欠かせません。

小田原には箱根、富士、丹沢連山にじっくり育まれた名水「箱根百年水」があります。この水は鉄分をまったく含まず、カルシウムやマグネシウムをほど良く含んだ、とてもまろやかで上質な水。

もともと、かまぼこ造りに使用していたこの水を、かまぼこ同様おいしい水が欠かせないビール造りに取り入れたのです。箱根ビールはこの名水があればこそ生まれたビールなのです。

箱根ビールはこちら

(9)まとめ

金時山は関東屈指の観光地箱根に鎮座する標高1,200メートルほどの初級者向けの山です。これまで入門者向けの山を登り、いよいよこれから本格的に山に登りたいという方に最適です。

まずは入門者向けの山を登りたいという方は、こちらをどうぞ↓

金太郎伝説と富士山展望、その富士山を見ながら昼食をとり、下山後は箱根十七湯に浸かる。なんと贅沢な山登りでしょう。

10月後半になれば、下山後、仙石原のすすきの草原にも足を運びましょう。壮大な黄金色の絨毯に圧倒されますよ。